銀線を立てて絵柄を描く🌸田村有紀

七宝を始めた頃は、銀線を立てる難しさに発狂していた。最初の発狂は小学4年生の夏。

母が銀線を立てるプロで、正確で早く美しかった。なにより本当に早くて、スイスイ立てていくのでもはや簡単そうに見えた。

実際やってみると、ぐにゃぐにゃするし、ぐにゃぐにゃさせてると硬化して針金みたいに固くなるし、立ててみても浮くし、思った形にならないし、本当にむつかしくてむつかしくて。さらには終わらない。発狂しむかついていた。

発狂しむかつきながらしぶとく続けてみたところ、ようやく少し出来るように。少なくとも発狂しなくなった。「もっとこうしたら」など、奥が深く追求したいことはたくさんあるけれど、今では線で絵柄を描いていくこの作業が結構好きです。

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